求職者の書類選考通過率UPに向けてできること～選考書類添削時のポイント～

転職における書類選考の通過率は、年齢や経験、応募している企業や職種によっても異なるものの、一般的には30～50％程度と言われています。

求人企業の要件は満たしているはずなのに、書類選考がなかなか通過しない…という場合は、求職者の履歴書・職務経歴書の内容を見直す必要があります。

本記事では、書類選考の通過率を上げるため、エージェント目線で履歴書・職務経歴書を添削する際に留意すべきポイントをご説明します。

▼▼書類選考で落とされる理由▼▼

書類選考で落ちる原因はさまざまですが、以下のような要因が考えられます。

①応募書類の内容が不十分

応募先のポジションに求められるスキルや経験が記載されていない、もしくは不足している場合、書類選考で落ちる可能性が高くなります。また、達成した成果や役割が曖昧で、具体的な数値やエビデンスが不足していると、説得力が欠けます。

②ネガティブな印象を与える情報

短期間での転職が多いと、採用担当者は定着性に不安を感じることがあります。また、職歴に空白期間がある場合、その理由が説明されていないと、疑念を持たれることがあります。

③経験やスキルが不十分

求められる条件に対して求職者の経験やスキルが不足している場合、書類選考で落とされる可能性は高いです。また、求職者の経験業界や職種の違いが大きく、応募先企業で求められるスキルセットとギャップがある場合も、選考に進めないことが多いです。

④競争が激しい

特に人気の高い企業やポジションでは、多くの応募者が集まり、その中で際立つ実績やスキルがなければ選考に残るのは難しいです。

上記で述べた中で、特に①や②については、応募書類を添削することで改善が見込める部分となっています。

▼▼履歴書・職務経歴書の添削ポイント▼▼

① 応募企業・職種に合った内容になっているかどうか

応募先の求人で必要とされているスキルや経験を、求職者が所持しているというのが分かる内容であることが大切です。募集職種に関連する実績やスキルは、職務経歴書の冒頭に記載するようにしましょう。また、求人情報に含まれるキーワードを履歴書や職務経歴書に反映させることで、選考者のスクリーニングに引っかかりやすくなります。

② 成果を具体的に記載する

「売上を10%増加させた」「プロジェクトを3ヶ月で完了させた」など、数値で実績を示すことで、説得力が増します。数値で表現することが難しい場合や、数値で表現することがマイナスの印象になる場合は、無理に記載する必要はありません。求職者がどのような役割を果たし、どのようにプロジェクトや業務に貢献したのかが分かる内容かどうかを確認しましょう。

③ 自己PR・志望理由を工夫する

求職者の強みや他の応募者と差別化できるポイントを明確にし、それが応募先企業にどのように貢献できるかをアピールします。なお、自己PRや志望理由は、ただの箇条書きにするのではなく、短いストーリーとして描くと印象に残りやすくなります。

④ 履歴書・職務経歴書のフォーマットとデザイン

採用担当者が簡単に情報を見つけられるように、シンプルで整理されたレイアウトにすることが重要です。求職者が作成している書類のフォーマットが分かりづらい場合は、推奨フォーマットを用意し、書き直してもらうことが理想的です。また、基本的なことですが、誤字や脱字があると選考者の印象は悪くなります。エージェントという第三者目線で、誤字脱字がないか・フォントが統一されているかどうかはしっかり確認をするようにしましょう。

⑤ 職務経歴書の長さが適切かどうか

あまりに簡潔すぎて、応募先にアピールすべき実績やスキルが十分に伝わらない場合は、前項までの内容に留意し、職務経歴書の内容を充実させるようにしましょう。とはいえ、長すぎる書類は逆効果です。年齢や転職歴の多さにもよりますが、一般的には2～3ページが適切と言われており、その中に収められるよう、記載する情報の精査が必要です。

⑥ 推薦状の活用

求職者が用意する応募書類とは別に、エージェントが企業や求人に合わせた推薦状を作成することで、採用担当者に強い印象を与えることができます。求職者の転職理由・応募理由や、求職者のスキルがどのような形で採用企業に貢献できそうかということを、エージェント目線で具体的な補足ができると良いでしょう。

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